途中で終わっても、楽しさは変わらない

ただ、その映画を撮り終わったら、もう子どもだって大きいのだからあとはのんびり孫の成長でも見届けたい、なんて厚かましいことは思っていません。そんな、やりたいことをすべて実現させて、静かに余生を楽しむなんて老い方はでき過ぎでしょう。

映画でも、監督が撮影途中で亡くなり、そのあとを誰かが引き継いで完成させるというのはよくあることです。

つまり、私の「一本大きな映画を撮って死にたい」という気持ちは「完成させたい」というよりむしろ、「大好きな映画づくりの仕事をしながら死ねたら、幸せだろうな」というのが本音のような気がします。