周囲は結果を出すも、自分は怒られ続ける

なんとか入社できたものの、当時の私は同期の中で間違いなく落ちこぼれでした。研修でのロールプレイングでも、コミュニケーション能力が高く話の面白い同期たちは、教わったことをすぐに見事に実践してみせます。一方、私はあがり症で口べた。講師役の先輩からは毎日のように叱られてばかりでした。

配属されてからも、しばらくは苦しい日々が続きました。「自分には営業のセンスがないのではないか」「やっぱり向いていないのではないか」という不安が常に頭をよぎります。周りの同期がノルマの達成や大口受注を喜んでいる中、私はなかなか結果が出せず、焦りばかりが募っていきました。

外で頭を抱えているビジネスマン
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特にキーエンスのような実力主義の会社では、数字がすべてです。プロセスも評価されるとはいえ、最終的な売上がなければ居場所がありません。優秀な同期たちとの差を痛感し、自信を喪失していく毎日。それでも「人生で一度は何かしらの1位を獲ってみたい」という思いだけで、必死に食らいつきました。