モンロー主義2.0「ここは俺たちの影響圏だよ」
で、今回のベネズエラ攻撃を大きな文脈で見ると、アメリカが事実上「西半球」を自国の核心的利益圏と位置付け、そこでは国際法よりも自国の安全保障判断を優先する姿勢を明確にした、と理解するのが自然です。いわばモンロー主義2.0で、モンローと大統領「ドナルド」トランプを掛け合わせた『ドンロー主義』なる大爆笑フレーズを1月3日に堂々と披露しています。いや、ほんと何すかそれ。「ここは俺たちの影響圏だよ」と明確化するという点については、同じく経済問題を抱えるキューバや、危険な違法薬物フェンタニルの米国内流通では主犯と目されるメキシコへの対策も予見され、こちらもまた風雲急と言えます。
中米・南米はアメリカにとって、歴史的にも地政学的にも「裏庭」とされてきました。一方で、麻薬、移民、資源、そして中国の影響力拡大――特に、中国はベネズエラを主要な汎世界経済戦略である「一帯一路」と中国経済政策手段の根幹である「AIIB」、上海経済機構(SCO)の終着点・結節点として、世界有数の原油埋蔵量が見込まれるベネズエラは大変な投資先として位置付けられてきました。
官民投資の観点では、中国はブラジルに対して電力や製造業を中心にベネズエラ以上の投資をしてきているのですが、対ブラジル投資は普通に中国以外からも投資が集まるので3位に留まり、あまり中国の自由が効かない民主主義国ですので、よりアメリカに近く中国ぐらいしか手を出さないベネズエラは非常に大事だ、将来いろんな武器を配備するかもしれないし、といったところでしょうか。
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