「皇室典範」の改正は、なぜ求められているのか。皇室史に詳しい島田裕巳さんは「天皇と皇族のあり方において、現在の皇室典範が定められたときには『想定外』だった状況がいくつも生まれているからだ」という――。
2019年1月2日、平成最後の新年一般参賀
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2人の若い皇族が並び立つ「新年一般参賀」

いよいよ今年もあと4日。年が明ければ、2026年1月2日に皇居で「新年一般参賀」が行われる。午前と午後の5回、天皇や皇族が長和殿ベランダに「お出まし」になる予定になっている。

長和殿は、レセプションや謁見えっけん、あるいは参殿者の休所や記者会見場など、さまざまな目的に利用される皇居宮殿の殿舎の一つである。横長で南北163メートルに及ぶところに特徴がある。これが完成したのは1968(昭和43)年のことになるから、かなりの歴史を経ている。私も2度、新年の一般参賀に行ったことがある。

2026年の新年一般参賀で注目されるのは、秋篠宮家の悠仁親王が初めて参加するところにある。9月には成年式を終え、成年皇族として数々の公務にあたるようになった。正月は通っている筑波大学も休みで、1月1日の「新年祝賀の儀」にも初めて参列することが宮内庁より発表されている。

愛子内親王も3度目の参加になる。2人の若い皇族が並び立つことで、来年の一般参賀が例年以上に華やかな場になることは間違いない。

長和殿に並ぶ14人の皇族たち

ほかに、皇族のうち誰が参加することになるのか。まずは天皇夫妻と愛子内親王、秋篠宮家の夫妻と佳子内親王、それに悠仁親王である。

上皇夫妻については、今年の正月、5回のうち午前中3回参加している。来年の一般参賀の時点で上皇は92歳、美智子上皇后も91歳である。宮内庁によれば、午前中3回の参加が予定されている。

上皇の弟である常陸宮正仁親王も90歳になっている。今のところ2023年に参加したのが一般参賀の最後であった。翌24年は、元旦の能登半島地震で一般参賀自体が中止されており、25年には参加しなかった。

そのときには華子妃が一人で参加している。ただし、12月に後発白内障の手術を終え、12日に退院したばかりである。それでも来年は、午前中第1回の参加が予定されている。

三笠宮家の人々は、2024年11月15日に百合子妃が101歳で亡くなったため、喪の期間にあたり、一般参賀には参加しなかった。26年は喪も明けたということで、信子妃や彬子女王が午前中2回参加するが、瑶子女王は欠席する。高円宮家については、久子妃と承子女王がやはり午前中2回参加する。

若きプリンスの登場は一般参賀に明るさを与えることになるであろうが、そこに参加する天皇や皇族の数は14人である。ただ、回を重ねると次第に数は減っていき、午後は7人の予定である。それが皇族すべてというわけではないが、皇室の規模が縮小してきたことが目に見えるかたちで示されることになる。