私が会社を辞めた理由 転職体験者インタビューその2

K・Kさん(27歳・男性)
○ 未婚
○ 転職経験1回

〈大成功だったはずの転職がたった半年でギブアップ。企業研究の大切さを痛感しています〉

転職したのは、当時つきあっていた彼女との遠距離恋愛を解消して近くで働きたかったからです。理由としては軽いかな(笑)。今思えば、転職の経緯も浮ついたところがあったと思います。あまり深く考えずに動いてしまいました。

活動期間は2カ月ほどでスムーズでした。転職サイトとエージェントを併用して、転勤がない総務・企画系の職種で探しました。あまり苦労せず、大手系列のIT企業に決まったんです。給料はいいし福利厚生が充実していて有給消化率も高い。大きい会社のバックもある。大成功だと思っていました。まさか半年でその会社を辞めることになるとは、夢にも思いませんでした。

企業風土に合わなすぎて心が折れてしまった

初日に上司に連れられて他部署にあいさつ回りをしましたが、みんな態度がクールなんです。中には返事をしてくれない人もいて、どこかよそよそしい。IT企業にはそういう風土のところがあるようですが、転職した会社がまさにそうでした。

そもそも、私にはITの基礎知識がありません。けれど、会社には教えるノウハウがないようでした。すべてのIT企業がそうだとは思いませんが、社内で武器になるのは知識と技術だけ。とても個人主義的な集団でした。

仕事はバンバン降ってくるのに、やり方がよくわからない。上司に相談してもきちんと説明してくれません。めんどくさい仕事はこいつに押しつけとけと思っているんじゃないかと周りが敵に見えてきて、心が折れてしまいました。

入社してからわかったことですが、私のポジションは、前任者2人が立て続けに早期退職していました。こういうことは転職前にはなかなかわかりません。でも、もう少し慎重に企業研究をすれば、違和感を持てたかもしれなかったのです。今は新規まき直しで再び転職活動中です。

▼ K・Kさん転職ヒストリー
22歳 大学卒業後、BtoB分野のメーカーに就職
27歳 IT系の企業に転職。半年で退職