中国の「ゾンビ企業」が不良債権化している

「内巻」は中国経済が抱える、①人口減少と少子高齢化の急速な進展、②住宅需要の減退など総需要の減少、③過剰投資と投資効率の低下、④過剰債務問題、などの構造問題の縮図といえる。その特徴は、(1)投資過剰・供給過剰、(2)製品・サービスの同質化、(3)需要不足の中での熾烈な価格競争、(4)企業の利益率低下、利益減少、赤字化、(5)雇用・所得環境の悪化、(6)銀行の(潜在的)不良債権の増加――などだ。

さらに、この問題は自動車に限られる局所的なものではない。太陽光パネル、家電、半導体、電池、医薬、不動産、建材、EC(電子商取引)、フードデリバリー、レストランなど広範囲な産業でこの問題が指摘されている。

特に、国家重点産業には、各地方政府あるいはその意を受けた企業(国有・民営を問わず)がこぞって投資を行い、過剰な生産体制が構築される。製品の差別化は困難で、価格競争に頼らざるを得ない。