「自分の価値観を押しつける人」になっていないか

ここまで説明してきた通り、“客観”というのは、「自分を含めた関係者の『主観』の中から見出していくもの」であった。それは、一般的に「そうだろう」とみなが考えるようなものとは、必ずしも一致しない。

先のアメリカ人は、「10個の商品をバラバラに買うより、1ダースで買えば安くなる」という常識(固定観念)をもとに交渉に臨んだ。

しかし、人形を手づくりしているネパール人の職人にとってそれは、「余計なコスト(労働)が生じること」であり、アメリカ人側の常識はまったく通用しなかった。