初めて日本酒を飲んだアメリカ人の反応は…
「日本酒輸出協会は、酒蔵自らが世界に足を運び日本酒を啓蒙普及する団体。この当時はまだ珍しかったこともあり、メディアにも多く取り上げられました。でも日本酒を世界へという立派な理念はあるものの、何をどうするかはまったく決まっていませんでした」
そんな時、運命を変える電話が鳴った。連絡をしてきたのは、日本の伝統文化や食文化を伝えるジャパン・ソサエティーというニューヨークにある非営利団体。依頼内容は、「日本人やアメリカ人の会員向けに日本酒の勉強会をしてほしい」というものだった。
「チャンスだと思いました。助成金なんてない時代でしたから、旅費は全部自社持ち。日本酒は手荷物として持っていきました。試飲会には多くの人が集まり、『買いたい』『どこで飲めるんだ』と予想以上に大好評。2時間の試飲会が1分くらいに感じたなぁ。その後、ジャパン・ソサエティーの機関誌に試飲会の記事が載ったことで、香港やドイツなどから声がかかりました。
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