匂いでマグロを見分ける

それが3億円オーバーの史上最高落札額につながったのだ。

「私は最高額にこだわったわけではないんです。一番マグロじゃなくていい。いちばん美味しいマグロをお客様に提供できればいい。よく宣伝のために高額で落札しているんでしょう、なんて言われますが、それは違う。3億円の翌年の落札価格は1億9320万円でした。競りの現場に行けば、それが良いマグロかどうか、すぐにわかります。

(松浦 達也/文藝春秋 2025年11月号)
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