たった100人の対外情報機関

【小泉】外務省の職員は「脇役」としてのインテリジェンスよりも、「外交官」としての矜持があるのかもしれませんね。

【小谷】一方で第二次安倍政権下の2015年、外務省傘下のCTU-J(国際テロ情報収集ユニット)という組織が発足しました。トップが警察官僚で、その下に外務省や警察庁、公安調査庁のテロ専門家が集められている。これは戦後初の対外情報機関と言えるものですが、テロ分野の情報収集しかできません。しかも人数が100人程度と規模が小さく、できることが限られている。

ちなみに、CIA(米中央情報局)には数万人、MI6(英秘密情報部)やモサド(イスラエル諜報特務庁)でも数千人規模の職員が日々、情報収集や分析情報収集に当たっています。さらにモサドの場合には世界中のサイアニム(ユダヤ人からなる協力者ネットワーク)による協力があります。