どんな仕事でも絶対に断らない

加賀美さんがNHKに入局したのは、大学を卒業した1963年。この頃、女性の就職先は限定的だったが、戦後、性別に関係なく、局員を募集していたのがNHKだった。縁故はゼロ。NHKの採用試験に上位で合格した。

「音声表現の道に進みたいと思い、NHKに入局しました。東京オリンピックを翌年に控えていましたから、局内は活気に溢れていましたね」

1960年代は、まさに女性登用の草創期。この時代、大学に進む女性は少ないうえ、仕事で活躍したいと考える女性はさらに少数派。しかし、“女性も自立することが大切”という母の考えもあり、学生時代からごく自然に働くことを意識していた。