来襲覚悟も通り過ぎた一艘の小船

これに対して室町幕府は朝鮮へ使節を派遣し、朝鮮の真意を探ろうとした。そして翌応永27年(1420)に、日本からの使節の帰国に随行して日本への返礼のために訪れたのが、宋希璟であった。

よって戦国時代からは年代が遡る事例にはなるが、後に紹介する戦国時代の事例とも大きな違いはないので、具体例としてここで取り上げることとした。

宋希璟が瀬戸内海を船に乗って移動した際に見た光景は、次のようなものであった。応永27年3月に博多を経て赤間関に入った宋希璟は、関門海峡を東へ進み瀬戸内海へ入る。