皇室典範の想定外が勃発する現状
皇室典範は、男性皇族が数多く存在する状態を想定し、それをもとにそれぞれの条文が作られている。ところが、現実には男性皇族の数は減り続け、今や天皇を含めて5人しかいない。しかも、今上天皇より年下なのは、秋篠宮と悠仁親王のわずか2人である。想定外のことは、これからも頻繁に勃発するはずである。
こうした状況が生まれる中、それに関連して注目すべき本が刊行された。それが、本郷恵子氏の著作『天皇家の存続と継承 中世の転換から現代へ』(吉川弘文館)である。本郷氏は、テレビでも活躍する歴史学者の本郷和人氏の夫人で、最近まで東京大学史料編纂所の所長を務めていた。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
