見知らぬ中国人が「あの寺を買いました」

こうした中、この寺と同じ宗派に属し、別の寺で住職を務める男性に、ようやく話を聞くチャンスを得た。この男性は、中国人が買い取った寺の宗教法人の解散手続きにも関わったという。男性の話をまとめるとこうだ。

亡くなった住職の遺族は、寺の宗教法人解散後、私有財産となった寺の建物と土地を地元の自治会に寄付しようと考えた。だが、寺の維持管理には多くの費用がかかると判断され、結局、寄付は実現しなかった。