皇太子にならず家の名前も残したい意向

この特例法の規定がある以上、皇嗣である秋篠宮が皇太子になることはあり得た。ところが、以前の記事でもふれたように、上皇の生前退位についての検討が行われている中で、有識者会議では、政府高官から秋篠宮自身が「皇太子の称号を望んでおらず、秋篠宮家の名前も残したい意向だ」という説明があった。そのため、秋篠宮は皇太子にはならず、皇嗣という立場になったのである。

秋篠宮には、自らが天皇に即位するつもりがない。この点は重要である。