「田沼の転落」には喜ぶが…
NHK大河ドラマ「べらぼう」の第34回「ありがた山とかたじけ茄子」(9月7日放送)では、蔦重は作者たちを集めて、「正しくて厳しくて息が詰まるような」「ちいとも面白くねえ世の中」に「書をもって抗いてえ」と宣言。皮切りに天明8年(1788)正月、朋誠堂喜三二作の黄表紙『文武二道万石通』を刊行した。
内容は、源頼朝が重臣の畠山重忠に命じて、武士たちを文武に秀でた者と、どうにもならない「ぬらくら武士」に分けさせ、「ぬらくら」を文武のいずれかに改心させるというものだ。畠山が梅八紋のついた裃を着ているので、定信を揶揄しているとわかる。そうであれば頼朝は将軍家斉である。
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