アダストリア「数年計画」の誤算

2024年2月にスタートしてからヨーカドーはファウンドグッドの展開店舗を徐々に増やしました。この辺りの動きは慎重で好感が持てます。業績について発表はないものの、メディアからは「概して順調」という報道が断続的にありました。しかし、実際に売り場を定点観測していると、報道されるほど順調には見えず、実質は結構厳しいのではないかと推測する業界人が多かったのも事実です。

25年1月の日経新聞にアダストリアの木村治社長のインタビュー記事が掲載され、その中でファウンドグッドについて「思ったほどの売り上げには達していない」という言葉があり、業界人の推測は正しかったことが判明しました。木村社長はその中で次の二つの理由を挙げていました。

1、 ファウンドグッドは30~40代客の獲得を目指したが、ヨーカドーの客層は60~80代だった
2、 全国のイトーヨーカドーの撤退スピードが当初予測よりも速い

1について、実際の客層と商品がミスマッチしているため売れにくいのは当然です。とはいえ、イトーヨーカドーも現在のシニア層に加えて30~40代も呼び込みたいという思惑があったので、売れにくいことは両社ともに想定内だったと考えられます。