食事は味や好みよりも「訴訟回避ファースト」で流動食や液体栄養剤
こうした一連の判決を受け、ただでさえ人材不足している介護業界でさらに働き手が減る可能性があるが、世の中全体としては「賠償金いたしかたなし」という空気が大勢を占めているように見える。
コロナ禍以降、多発する介護訴訟は、高齢者施設をじわじわと締め付けている。「誤嚥死なら慰謝料3000万円」が相場になった結果、食事は味や好みよりも「訴訟回避ファースト」となった感がある。
ちょっと飲み込みが悪くなると、本人が嫌がっても万が一を考慮し「刻み食」「流動食」「液体栄養剤」「胃瘻」「点滴」となって、高齢者の「食べる楽しみ」が失われる。「クリスマスイベント寿司の誤嚥で2900万円」判決は、これを加速させてしまうかもしれない。
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