ミズカマス1尾100円

「はい、いらっしゃい。今日は夏場に大量に獲れるミズカマス(本名:ヤマトカマス)はどう? 小田原で揚がった新鮮なのがたくさん入っているよ。ミズカマスはホンカマス(本名:アカカマス)に比べるとスレンダーで小さい。脂も少なめ。値段はアカカマスの半値以下だよ。だから、たっぷり食べられる」

九州から関東地方にかけて真夏に大量に水揚げされることがあるミズカマス。水っぽくて柔らかいというが、新鮮なものを適切に調理するとおいしくて安くてお得です
筆者撮影
九州から関東地方にかけて真夏に大量に水揚げされることがあるミズカマス。水っぽくて柔らかいというが、新鮮なものを適切に調理するとおいしくて安くてお得です

ここは鎌倉にある鮮魚店「サカナヤマルカマ(以下、マルカマ)」。マグロやサーモン、ブリ、サバなどの大きくて脂がのった魚だけに人気が集中する傾向に異を唱えるのが、同店のアドバイザーで元水産庁職員の上田勝彦さん。たいていの魚には適切な料理法があり、その個性を味わうのが魚食の真髄なのだと上田さんは語る。合言葉は「魚に貴賎なし」だ。

その名の通り水っぽくて柔らかいのがミズカマス。鮮度が良いものを買ってその日のうちに料理して食べてしまいたい。上田さんがまずおすすめするのがフライだ。筆者はこの日にマルカマで買ったミズカマスは1尾100円。5人で食べる予定なので20匹購入。1人4尾もあれば十分なおかずになるし、懐もさほど傷まない。