ダブルケアの始まり

2022年8月。冬木さんは妊娠した。

「私の母は、私を40歳で産んでいます。私は今で言うヤングケアラーで、18歳の頃から経済的に母を養い、25歳の頃から身体的に介護しています。私には母の世話があるため、仕事と介護に子育てが加わる生活が想像できず、出産に踏み込むことに躊躇していました。でも、私も出産が遅くなれば、自分の子どもに同じような経験をさせてしまうかもしれない。そう考えると躊躇している時間はないと思いました」

安定期前、冬木さんはつわりがひどく、食べては戻しての繰り返し。そんな11月、母親は腰椎の圧迫骨折に。