世界的に進む大手企業による市場寡占

世界経済全体で、一握りの有力企業による市場の“寡占”が進んでいる。言い換えれば、特定の企業が、社会や経済に与える影響が高まっている。

1つの例を挙げると、IT業界では米国のGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)が大量の個人のデータを収集し、社会に対する影響力を増大しているケースがある。ほかにも、自動車や航空機など多くの産業分野で同様の傾向がみられる。

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寡占が進んできた背景の1つには、世界経済が急速かつ大きく変化していることがある。世界各国で新しいテクノロジーの開発と実用化が“秒進分歩”の勢いで進んでいる。それにより人々の行動様式も大きく変わり、企業を取り巻く競争環境は激化している。対応するために、企業は体力をつけなければならない。そうして多くの分野で大手企業の経営統合や買収が増え、特定企業のシェアが高まっている。

今後も、寡占は続く可能性がある。その中で企業が変化に対応し、持続的な成長を目指すためには、成長が期待される新しい分野に進出し、より付加価値の高い新しい商品やサービスを生み出すことなどが求められる。同時に、企業のイノベーション創出を支えるために、政府が構造改革などに取り組むことの重要性も増していくだろう。