「近現代史」はややこしい。同時代の歴史の流れをやさしく学ぶにはどうすればいいか。名門指導会代表の西村則康さんは「学習まんがを活用するといい。ただし、読み方にはポイントがある」という——。
写真=iStock.com/CherriesJD
※写真はイメージです

近現代史を学ぶ「歴史総合」が必修になる

2020年度から導入が始まる次期学習指導要領では、近現代史を学ぶ「歴史総合」が高校の必修科目になる。文科省の解説によると、「社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動」の充実と、「世界の中の日本を広く相互的な視野からとらえる力」の育成をめざしたものだ。当然、今回の改訂は大学受験にも影響するものと思われる。

では、5年ほど前に、偏差値35から慶應大学に合格した主人公をモデルにした「ビリギャル」(『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』KADOKAWA)で、一気に注目を浴びた学習まんが『日本の歴史』は、記述問題が増えると予想される新大学入試でも役に立つのか。東京大学受験指導の専門塾・鉄緑会の日本史科主任・岩田丞史さんと、中学受験指導歴40年の名門指導会代表・西村則康さんのアドバイスをお届けする。