エージェントもフィリピン式をおすすめ

第1回では、セブ留学がすでにビジネスマンにとって真剣に検討するに値する選択肢となっていること、リゾート気分を取り入れながらの語学上達も叶うことをご紹介した。

続く、第2、3、4回では、フィリピン留学の具体的な過ごし方とその効果を欧米型と比較していく。

ビジネスパーソンにとって、貴重な休暇。語学上達だけではなく、リゾート気分も味わうために、土日はアイランドホッピングなどのツアーを予約する人も多い。写真はカオハガン島。「なにもなくて豊かな島」として知名度をあげている。マクタン島から船で30分程度。

「留学情報館」(代表 大塚庸平 新宿区)は日本で最も多くの留学生をアメリカへ送りだしている留学エージェントの1つ。ここで1番の送客数を誇る武田亜佐子さんは、アメリカ留学を目指して相談に来た方を説得し、セブ留学に切り替えることが近頃増えてきていると語る。

「なんの疑いもなく、アメリカやカナダへ留学しようと相談にやってくる人が多いのですが、深く話を聞いていくとこれはフィリピン式で勉強したほうが目的に到達するなと思うことが最近よくあるんです。具体的には、「短期間でとにかく英語力だけ上げたいケース」と「予算が十分でないケース」。もちろん欧州で経験できることは語学以外にもたくさんありますが、そんな悠長なことは言っていられない人もいる。きっと多くのビジネスマンもそうですよね」

欧米式語学学校の状況を知り尽くした上でのこの言葉には説得力があり、筆者はこのエージェトの姿勢に賛成だ。欧米の語学学校で多国籍な仲間と学ぶ時間は刺激的で楽しいが、一方で1クラスに平均15人が集うグループクラスは全員にとって効果的な授業にはならない。例えば日本人は「文法が得意でスピーキングが苦手」という特徴をもっていて、これは南米やヨーロッパ系の生徒の得意と真逆になる。よって、授業中に「退屈な思い」と「冷や汗をかくシーン」が交ざる。

発音においても日本人の苦手とするポイントは特殊で、グループクラスでは先生にさじを投げられた経験を持つ人も多いと思う。「日本人のR矯正は時間がかかるからあとでね」という言葉を何回聞いただろうか。

こうした事情から、欧米式の大きなスクールでは「自分の専門に絞った英語だけを自分の不得意と照らして短期で伸ばしたい」というようなリクエストはできないか、もしくは通常授業の数倍の費用がかかることになる。