万全に準備をしていても、トラブルは起こるもの。ミスを犯したら、事実関係の明確化と謝罪、今後の対応の伝え方が信頼回復のカギとなる。逆の立場になっても考え方は同じだ。トラブル時のメール作成のポイントを、人材教育コンサルタントである田中淳子さんに、場面別に解説していただいた。

シーン1:受注のお礼をする

【BAD MAIL】
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BAD MAIL/GOOD MAIL

[A]相手に無用の内容……自分側の目標など、事実であっても相手にとっては不要であり、不快そのもの。注文のお礼のみに的を絞る。
[B]製品への思いを明確に……自分が自信を持って推薦しているかわかりづらい。他人事のような書き方はNG。
[C]親しき仲にも……受注のお礼なのに、カジュアル感が漂うのもNG。たとえ親しくても、金銭に関わる内容では、フォーマルな書き方が正解。
[D]確認前のメールは×……納期の確認はメールの前に済ませるのが基本。相手を不安にすることは避ける。また、今後のサポート姿勢などを記さないのもNG。

【GOOD MAIL】

[A]件名に社名を明記……受注などのお礼メールであれば、件名に「お礼」と併せて社名を記しておくと、相手もどの件の何に対してのメールか内容が判断しやすい。
[B]受注内容を追記……受注内容を追記することで、相手の確認を促せる。納期間違いがあれば、この時点で確認できるメリットもある。
[C]喜びを表現……受注の喜び、相手に役立ちたいなどの気持ちを表現すると効果的。サービスや製品が自信をもってお勧めできることをアピールしたい。
[D]メールは早めに……受注したら、納品のめどなどを関係各所に確認し、その日のうちにお礼のメールをするのがマナー。