伝わりやすい話し方とはどんなものか。フリーアナウンサーの川畑亜紀さんは「語彙力のある人ほど、丁寧に説明しすぎて話がわかりづらくなることがある。日本語の特徴を知って、シンプルな文章を心がけたほうがいい」という――。

※本稿は、川畑亜紀『お人好しが損しない話し方の教科書』(日東書院本社)の一部を再編集したものです。

セミナーを受講する学生たち
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日本語は大切なことがいちばん最後に来る言語

日本語は、大切なことが一番あとにきます。最後まで聞かないと、相手がなにを伝えようとしているのか、まったくわからないんです。

たとえば、「わたしは、あなたが好き……」と言ったとします。しかしこのあとにどんな言葉がつづくかで、その意味は変幻自在です。

「あなたが好きです」

わあ、うれしいですね。しかし、他にもいろんな言葉がつづく可能性があります。

「あなたが好きではありません」

最後の最後でガッカリです。

「あなたが好きでした」

過去形です。なんともフクザツです。

「あなたが好きだと勘違いしていました」

これはもう立ち直れません。

こんな具合ですから、とにかく最後のひと言を聞き届けるまで、気を抜くことができません。述語は早い段階で語るほうがいいのです。