「空の見晴らし」のために容積率を抑えた

GREEN SPRINGSは、土地の容積率500%のうち150%しか建物面積に利用していない。つまり、残り350%分を空の見晴らしを確保するために利用した。

牧野知弘『家が買えない』(早川書房)
牧野知弘『家が買えない』(ハヤカワ新書)

「通常、ディベロッパーは500%の容積を全部消化するというスタンスなので、敷地の中央に広場を作るという開発は絶対やりません。採算が合うかどうかまず計算して、広場は、スペースの余ったところに最後に付け足すのが一般的なのです」と話すのは、三井不動産で約15年、数々の不動産開発事業を手掛けた牧野知弘だ。

牧野は、不動産市況と日本人の住まい選びについて考察した近刊著書『家が買えない』(ハヤカワ新書)の中でも、ハコモノ開発ではない、新しい街づくりの実例として、立飛ホールディングスを取り上げている。