お辞儀で「ありがとう」はおすすめしない理由
人と人が気持ちを通わせるうえで、これだけ重要なアイコンタクトですから、間違ったやり方では、いっきに印象を下げてしまうので注意が必要です。
アイコンタクトのNG例としては、こんなものがあります。
<これはNG>
●まったく目線を合わせない
●相手を凝視する
●せわしなく、不自然に急いで目をそらす
●ずっと下を向く
●目線を上に向ける
目をそらすときはゆっくりと、相手の顔のほかのパーツなどに目をやりましょう。最後の「目線を上に向ける」というしぐさですが、これは、「えっと〜」と考えながら、上を見るあの動作のことです。
じつはこのしぐさをする人は少なくなく、とくに若い女性に多い印象です。何かを答えるときに、頭の中にある答えを探ろうとして、つい、上を見てしまうらしいのですが、「しっかりとした答えがない」「自信がない」「不安そう」に見えてしまうというデメリットがあります。
気づかないうちにクセになっている人もいるので、注意してみましょう。
そして、もうひとつ。これはNGではないのですが、私は個人的にあまりおすすめしていないふるまいがあります。
それが、日本人の99%が無意識にしている「お辞儀をしながら『ありがとう』を言う」ことです。
お辞儀をしている間は、アイコンタクトができません。本当に大切なメッセージを伝える場面では、やはり、「目と目を合わせる」ほうが気持ちは断然、伝わります。だから、「ありがとう」と伝える場面では、相手の目をしっかりと見て、目でも気持ちを伝える。
お辞儀は、そのあとでもいいのです。