「仕事だから」でブチ切れ

「仕事だからしょうがない」――。急に約束をキャンセルすることになった場合など、つい言ってしまいがちなフレーズですが、これが許せないという人も結構多いです。

だいたい、「しょうがない」とは言うものの、どうにかして仕事をキャンセルすることができる場合もあるものです。ケースによっては、実際には「しょうがなくはない」と何となく想像がつくこともあります。

そもそも、先に約束をしているのですから、仕事が入らないよう調整するのが当然です。その仕事を他の人に頼むという手もあるはずです。

同僚や上司にそういうお願いをするのが面倒だから、身内を泣かせようとしているのでないかと勘繰りたくもなります。

それに、仕事を理由にするのはちょっと卑怯というか、言い訳のように聞こえるところがあります。そのため「仕事だと言えば何でも許されると思うな」という、思わぬ拒絶反応を引き出してしまうのです。

そもそも予定をキャンセルするのなら、謝るべきです。謝りたくないから「仕事だから」と、あたかも正当な理由があるかのごとく装っているようにも疑われます。本来なら、「キャンセルしてごめんね」と、謝罪の言葉が必要なところです。

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さらに言えば、ただ謝るだけでなく「次はしない」とか、先のことについても約束しないとダメだと思います。

もちろん、本当に仕事が忙しい人もいるでしょうし、どうしても予定をキャンセルせざるを得ない場合は仕方ないとしても、それでも弁解の仕方を考えるべきだと思います。

「接待が入ったので、予定をキャンセルしたい。この接待で新規開拓できるかもしれないから、出なきゃいけないんだ」とか、「仕事だから」の一言で片付けずに、キャンセルせざるを得ない仕事の重要性を、こと細かく説明したほうがいいと思います。

丁寧に説明してくれるということは、相手のことを大事にしている、ないがしろにしていないという暗黙のメッセージになります。

場合によっては、これまでもお伝えしてきたように「フリ」でもいいので、言葉を尽くして丁寧な説明を心がけましょう。そうすれば、きっとパートナーもイラッとくることなく送り出してくれることでしょう。