株式投資や不動産投資は「本業にしない」

Q.これまでで年収が大きく上がったタイミングとその理由を教えてください。

先ほども少し触れましたが、(PIVOTで)固定給に加えてインセンティブ報酬をつけてもらったのが大きいですね。インセンティブ報酬とは、通常の番組制作ではなく「出演に特化した案件」で会社の売上に貢献できた際に発生するものです。これでモチベーションが上がり、パフォーマンスも変わったと思います。大きく上がったタイミングは独立して3か月くらいたった頃でしょうか。メインの業務に加えて、広告や司会の案件が来るようになって案件の数が増えました。

Q.「やってはみたけれど効果がなく別の方法にスイッチした」など、年収を上げるために試行錯誤したエピソードがあれば教えてください。

株式投資や不動産投資は好きで続けていますが、あくまで「学び」が目的なので、お金を稼ぐことに集中したくなく、それらを本業にはしないと決めました。個人的に、自分のやりたいこととできることが重なる仕事を本業にできるといいなと思っています。

Q.逆に今「年収アップにつながらない」と感じていることがあれば教えてください。

拘束時間が長過ぎる仕事や安い単価の仕事はやめた方がいいですね、結局安く使われる人材になってしまうので。

Q.年収が上がったことで、仕事に向き合う姿勢はどのように変わりましたか?

責任感が増して一層努力するようになりました。また成長意欲がさらに高まりました。

Q.年収が上がったことで、プライベートの過ごし方はどのように変わりましたか?

家族との時間にも少し余裕が生まれましたし、やれることの選択肢が増えました。

Q.「年収を上げたい」という思いは、会社員時代から強くお持ちでしたか?

強かったと思います。お金が全てではないですが、パフォーマンスへの対価はお金だと考えているので、自分自身は成果主義的な考え方に近いです。

Q.自分の収入に対するこだわり、あるいは譲れないポイントがあれば教えてください。

前職より下げない。常に上を目指す。

Q.自分の収入に関して、同級生の動向や業界の水準を気にすることはありましたか?

ありましたね。同級生のなかでは比較的高い水準だったと思います。

Q.「年収アップと引き換えに失ったもの」「年収と天秤にかけたもの」はありますか? あれば、それをどのように割り切りましたか? また、その判断は、今振り返ってみてどう思いますか?

独立した当初はがむしゃらに働いたので、家族との時間をやや犠牲にしたかもしれません。ただ、やりがいやステータスは確かに天秤にかけましたが、結果「大正解な判断」だったと思っています。

会社員時代は「花形」と呼ばれるポジションにつくこともできたと思います。その一方で、出世欲は高くなく、どれだけ社会に貢献できるか、個人としてビジネスインパクトを出せるか、会社の看板を変えても自分の実力が発揮できるかの方に興味がありました。スピード感をもってビジネスを推進することやスモールチームを大きくしていくことに魅力を感じていました。独立した結果、それらが体験できただけでなく、キャリアもステップアップできたのは大きかったですね。視野が広がりましたし、働きながら学ぶというスタイルも実現できているように感じます。