「憂さ晴らし」を心がける
考えてみれば、女性にとって「憂さ晴らし」とは、友人とのおしゃべりであることが多いように思います。美味しいスイーツでも食べながら、最近あったこと、つらかったこと、楽しかったことを何時間でも語り合って、帰る頃には「スッキリした~。また明日から頑張ろう」と、来るときより少し元気になっています。
日本の男性は自分の弱いところを見せるのがとても苦手だと言いますよね(裏返せば頑張り屋な日本人男性のカッコよさでもあるのですが)。誰かといるときにうまく憂さを晴らせないなら、せめてひとりでいるときに少し意識して普段より自由に行動する、昔から好きだったことをやってみるなど、心の緊張を緩める時間を持てるといいですね。
お酒のストレス発散には注意が必要
ひとつだけ、「注意しましょう」と保坂先生がおっしゃっていたのは、やはり「お酒に頼りすぎる」こと。特に「寝酒」は眠りやすくなるように思えるかもしれませんが、実はお酒を飲むことで代謝されるアセトアルデヒドの覚醒作用によって深い眠りが得られなくなってしまうことがわかっています。
アルコールの飲みすぎは睡眠の量と質を確実に下げ、睡眠不足が続くことでメンタルにも悪い影響を与えてしまうんです。ひとりでお酒を飲みすぎているな……と思ったら、一旦お酒の量を見直したり、(ソーシャルサポートの活用やひとりでの「憂さ晴らし」など)お酒以外の方法によるストレス対処を検討していただきたいです。
また、酔ったせいで仕事や人間関係でのトラブルを起こした、時々記憶を失くすことがある、健診で数値を指摘された、などお酒が原因の問題がある場合も、医療機関を一度訪れてみてもいいかもしれません。せっかくの美味しいお酒、楽しく付き合っていけるといいですね。