「未使用品」は衝動買いの証

2 タグが付いたままの服や箱から出していない食器

欲しくて買ったはずなのに、なぜか腕を通していない服や、箱にしまったまま使われない食器がたくさんある。そんな家も、お金の使い方を見直した方がいい。

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衝動買いしがちなタイプなのかもしれないし、周囲に勧められるまま勢いで買ってしまったのかも。あるいは、あと3000円買うと送料無料だからとネットショッピングの数合わせで買った、さほど必要でなかったモノだったのか。

いずれにしろ、使わないのに買ったモノが多いということは、ムダな消費をしてしまった回数もそれだけ多いことになる。値札が付いたままなら、その金額を足し算してみることだ。不用品に使った金額が可視化され、愕然とするのではないか。教訓とするためにも、なぜこれを買ったのか、買ったのになぜ使わないのか、改めて考えたい。

1年使わなかったものは、この先も出番は来ないだろう。未使用品なら早めにフリマに出したりリサイクルショップに持ち込んだり、少しでもお金に換えられるうちに換えてすっきりしよう。

先延ばしにいいことは一つもない

3 昨年も捨てようと考えたモノ

片づけているうちに、「これ、去年も処分しようと思ったやつだ」というモノが出てくるものだ。捨てられなかった理由はいろいろだろう。高かったから、まだ使えるから、捨てるのに手間がかかるから。言い訳はどんどん浮かんでくる。

いずれにしろ、一度これは捨ててもいいと考えたのに処分しなかったのは、行動を先延ばしにしたいだけだ。早く処分したほうがいいとわかっていても腰が重い。

このように先延ばし思考が強いタイプは、掃除以外もそうしがちだ。解約したほうがトクだとわかっているのにサブスク契約をだらだら続けていたり、早くスタートしたほうがいいのに貯蓄や投資の積立に踏み切れなかったり。そのうち面倒くさくなって、また来年でいいやと投げ出してしまう。

お金を増やすには、時間を味方につけることが大事だ。迷っている間にムダな支出は増え、貯められるはずだったお金は減ってしまう。もう必要ないとわかっているものは、速やかに処分することだ。ついでに、不要な契約も今年中にすっぱり切ってしまおう。