モラハラ発言2・「トイレットペーパー切れそうだぞ」

ルールや義務ではないことがたくさんある家事や子育てにはお互いの協力が必要になるもの。そこにマナーやモラルといった意識があると夫婦関係はうまくいく。逆も然りである。

「ウチの夫は面倒なことはすべて私におしつけようとする」とK美さん(39歳)は夫の家庭内マナー違反を指摘する。「たとえば、トイレットペーパーやシャンプーは使い切ったほうが補充するのがマナーだと思う。それをわかっている夫は、あえて少しだけ残してバスルームやトイレをしれっと去り、次に使う私に補充係をやらせようとする」と話すK美さんは、「ささいなことかもしれないが、そういう日常の小さなマナー違反が積もりに積もって夫婦間の信頼関係を壊すことにつながる」と考えているという。

ほかにも、こんなこともあった。K美さん夫婦はどちらかに用事があるときは、予定のないほうが4歳になる子どもの世話を受け持つことになっているものの、「圧倒的に私のほうが娘の世話をしている」とK美さんはこぼす。「先日、私が半年ぶりに美容院に行こうと準備をしていたら、朝から機嫌の悪い娘に手を焼いたらしく『ごめん、俺やっぱり無理だわ。この子もママのほうがいいってさ』と育児を丸投げしてきた夫。おかげで美容院はキャンセルすることになってイライラ。思わず『あきらめる前にもうちょっとがんばりなよ!』と夫をなじった」。

じつはK美さんは現在、別居を検討中だと話す。「私が家事や育児にストレスをためる原因は明らかに夫。はじめから夫がいなければ期待することもないのではと思い、実験的に子どもをつれて家を出て生活してみようと考えている」。