家賃だけでなく、光熱費も考えて住宅選びを
ただ、現時点では、気密性能については表示がないことや、例えば「断熱等級6以上」等で物件を絞り込む機能はないようなので、今後、消費者がより簡便に高気密・高断熱賃貸住宅を選択できるように仕組みが改善されていくことが望まれるところです。
そして、消費者が賃貸住宅を選ぶ時に断熱性能や燃費性能を確認して、家賃と冷暖房光熱費を合わせて損得を考えるようになると、自然に高気密・高断熱賃貸住宅の供給が増えていき、性能にこだわって注文住宅を建てなくても、高気密・高断熱住宅で暮らすことができるようになると思われます。
「持ち家か? 賃貸か?」という議論について、専門家の見解のほとんどは、「どちらが経済的に得か?」という観点のみで語られています。
もちろんその観点は、判断基準の一つとして否定はしません。しかし、住まいを選ぶ上では、「暮らしの質」や「家族の健康」を優先して判断すべきです。
ぜひ、その観点を重視して、住まい選びを行うようにしていただきたいと思います。