「主導権はどこにあるのか」を考える

が、ダメになりそうなときに、ふと「安定したサラリーマンの道を捨ててまで、この道を選んだのは自分ではないか」と、その都度思い直してきたからこそ乗り越えられたのでしょう。

仕事で行き詰まったときには、「主導権はどこにあるのか」を常にチェックすると軌道修正できるのではと確信しています。

立川談慶『落語を知ったら、悩みが消えた』(三笠書房)

そしてそのためにコツとして、「自分は結局何がしたいのか」「どうなりたいのか」という思いを常に問いかけることが大切なのではと思います。

自分に主導権がある手ごたえを感じているのなら、どんなに厳しい環境でもやり抜くことはできるはずです。

だって主導権があれば、逃げることさえ可能なのですから。主導権とは、自分に対する責任でもあるのです。

壁にぶつかったら、ぜひ『芝浜』を思い浮かべてみましょう。忘れていた何かを、きっと思い起こさせてくれるはずです。

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