「高配当株」といって飛びついてはいけない理由
ところで、配当利回りが高いからといってすぐに飛びつくのはやめましょう。配当利回りの計算式には「年間配当金÷株価×100」と、「株価」が入っています。つまり、配当利回りが高い銘柄の中には、株価が下がって配当利回りが高くなっているような不人気銘柄が入っている可能性もあるのです。
株価が下がる理由はさまざまですが、個別要因で大きいのは業績悪化です。こうした企業の場合、いずれ配当を減らす「減配」や配当を無くす「無配」を行う可能性があります。
そうして配当が減ると、株価もさらに下がってしまいます。ですから、高配当株・連続増配株を探す時には、企業が好業績かどうか、財務は健全かどうかを確認する必要があります。
チェックすべき「3つのポイント」
高配当株・増配株を選ぶ時は、さらに以下のポイントを追加でチェックしましょう。
①1株あたり配当が年々増加、または現状維持か
1株あたり配当が年々増加しているか、または現状維持かをチェックしましょう。高い配当を出し続けられるか、増配の可能性があるのかが判断できます。
②利益剰余金が多いか
利益剰余金が多ければ、一時的に業績が悪化した場合でも、配当金を減額・停止せず出せる土壌があることを表します。
③不況に強い業種か
不況に強い業種には、食品、医薬品、電力・ガス、鉄道、通信などが該当します。そうした業種の好業績銘柄に投資しておけば、配当金も安定して得られる期待ができます。