願望実現リストを見る必要はない

この記事を読まれるような人は、おそらく「リスト」を多く持っています。

「いつかやりたいことリスト」とか「サムデイリスト」とか「ウィッシュリスト」とかいった願望実現リストを、2つや3つは持っているでしょう。

私は以前、そのようなリストを「捨てる」ようにいってきました。

でも、それはさすがにいいすぎだったと反省しています。

いまは、そのようなリストを「引き出しにしまっておきましょう」くらいにとどめておきます。

どちらにしても、二度と見る必要はありません。

なにより人間は変わるものです。いまやりたいことが、明日もやりたいとは思えません。いま欲しいものも、来週には欲しくなくなっているかもしれません。

「そんなことは言われなくてもわかっている」とよく言われます。

でも、わかっているとは思えない人がたくさんいます。

やりたいことはやりたくなくなるのです。だからこそ「サムデイリスト」はいつまでたっても「サムデイ」のままなのです。そんなものをたくさん作っておいても、罪悪感がつのるばかりでいいことがなにもありません。

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状況は刻一刻と変わる

しかも、そもそも罪悪感を抱く理由がありません。

やりたかったことがやりたくなくなったとして、それは「罪悪」なのでしょうか?

人が変わるだけではありません。状況も刻一刻と変化します。

たとえば2020年の3月には、経済は長いデフレ不況から少し持ち直してきたとはいえ日経平均株価は1万8千円台でした。

それがわずか4年後に、4万円台を突破しました。

この間「株式投資をしたい」と思っていた人はたくさんいたでしょう。しかしいつが最適のタイミングだったかは、誰にもわからないでしょう。

人それぞれの懐事情にもよります。つまり、人も世の中もなにもかも毎秒ごとに変わっているのです。いまもです。

このように人や状況が変わりゆく中で、「やりたかったことのリスト」の価値は、おそらく毎秒ごとに下落します。