投資への誤った理解10

(1)投資は怪しい
(2)投資は最終的には必ず損をする
(3)投資を学ぶ時間がない
(4)投資をする時間がない
(5)投資は面倒くさい
(6)富の奪い合いは卑しい
(7)投資にはまとまったお金が必要
(8)税金関係がややこしい
(9)プロには勝てない
(10)手数料が高い

改めて言いますが、これらはどれもほぼ不正解です! 「ほぼ」と付けたのはやり方次第だからです。上記1~10に陥らないやり方をすれば良いということなのです。ひとつずつ解説しましょう。

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(1)投資は怪しい

絶対に儲かるとうたうFXの自動売買、未公開株への投資、販売者があいまいな投資商品、海外でのエビ養殖事業への投資、いわゆる「原野商法」など……怪しい投資話はたしかに存在します。それら怪しい投資とは距離を取る方法があります。投資は必ず証券会社などの金融機関を通じて行ってください。それによって、詐欺や詐欺まがいの商品は除外できて、一定のスクリーニングがかけられます。後述しますが、米国の大企業に投資すれば勝率が上がります。たとえば、マイクロソフトやアップルなどなら皆さんもご存じで、まったく怪しくないですね。

(2)投資は最終的には必ず損をする

投資はギャンブルとはよく聞きます。それは正しくもあり、間違いでもあり、やり方次第です。デイトレードと呼ばれる、その日のうちに売り・買いする投資法は、ギャンブル的といえます。しかし、優良銘柄への長期投資であれば、ギャンブル的な要素はほぼなくなります。短期では株価は上下しながらも、超長期で見れば高値更新し続けている銘柄が存在します。NYダウ、S&P500、ナスダック100など米国を代表する株価指数は歴史的に成長を続けています。そして、このうち「S&P500に連動する投資信託」が初心者向けとして優良だと思います。長期投資すれば、勝率は上がります。S&P500とは、米国を代表するエース級企業500社の集まりです。あなたが知っている、あなたがよく使っている、マイクロソフト、アップル、グーグル(アルファベット)、アマゾン、ビザ、P&G、スターバックス、コカ・コーラ、マクドナルド、ナイキなどで構成されます。

(3)投資を学ぶ時間がない

投資を学ぶために9時間だけ時間をつくってください。9時間の根拠は投資本を3冊(各3時間目安)読みましょう、ということです。海外の訳書1冊、投資信託の本1冊、新NISAの本1冊、これだけ読めば充分です。そして、(2)で説明したS&P500について、投資信託について、積立投資について、非課税運用について、理解してください。

(4)投資をする時間がない

デイトレードのようにずっと相場を見る必要はありません。初心者にとり再現性が高い投資法となる、投資信託への積立投資であれば、初回に買い付け設定さえすれば、次月以降はずっと自動的に積立投資し続けてくれます。あなたが、毎月投資に必要とする時間は「0」です。