年金で暮らせるライフスタイルにする

③ 家計を見直す

70歳以降、自分が働く、あるいはお金に働いてもらうという形で、積極的にお金を増やすことは重要ですが、もらえる年金で暮らしていくという考え方も大事です。

厚生労働省の2022(令和4)年「国民基礎調査」によると、44%の人が公的年金のみで暮らしています。ですから決して年金だけで暮らせないわけではありません。ちなみに厚生労働省が発表している令和4年度の公的年金のモデル給付額は、月額21万9593円です(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)。

年金の何より素晴らしいところは、毎月定額で入ってくるところです。どんなに困っていても確実に入ってきます。年金で生きていくという前提で考えれば、その中でやりくりするはずなので、変に心配し過ぎないほうがいいというのが私の考えです。

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不要なサブスク解約などでコストカット

とはいえ最初のうちは、生活に今かかっている金額と年金額に差があると思うので、それをだんだん縮めていく工夫が必要になるでしょう。そのためには、まず無駄を省くこと。

この年齢になると、住宅ローンを完済したり、子どもが独立したりしますが、この二つが終わると、必然的に必要額が下がっていきます。このときに住み替えを検討するなど、暮らしをダウンサイジングすることが大切です。

またスポーツジムや動画配信など、不要なサブスクを解約する、生命保険を見直す、大手キャリアのスマホを格安スマホに変えるなどして無駄を省いていきましょう。

何から手をつけていいかわからないというときは、夫婦でファイナンシャル・プランナーの方に相談するのもおすすめです。年金額や家計の支出入が“見える化”されて、スッキリするはずです。