研究チームは、今後、雨や雪と地震の関係が、能登半島以外の地域でも観測されるかを調査する予定です。世界の様々な地域で、気象条件が群発地震と関連していることを示すことができれば、地震予知や防災に活用できるかもしれません。

今回の研究はあくまで限られた地域・期間での群発地震での解析結果です。気象条件が地震発生のタイミングのトリガーになる可能性は、余震を伴う大地震にも当てはまるかは未知数です。ましてや、今、もっとも注目を集めている南海トラフ地震は海溝型地震なので、まったく違う発生トリガーの可能性が高いかもしれません。

そもそも、自然災害には例外がつきものです。どのようなタイミングで発生しても焦らないように、日頃から心と物資を備えておきたいですね。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
関連記事
日本に「地震が起きない安全地帯」はない…京大名誉教授が実践する"命を守るシンプルな習慣"
日帰り登山でも最悪の場合、死に至る…17日間遭難した59歳男性の命を救った「調味料」の名前
秒速900kmで"地球直撃"した太陽風が"秒速0"になる…225億km先で完全にせき止められる驚くべき宇宙の神秘
高確率で患者は死に、後遺症に苦しむ…トンデモ外科医"竹田くん"をクビにせず雇用し続ける病院の言い分
「お母さん、ヒグマが私を食べている!」と電話で実況…人を襲わない熊が19歳女性をむさぼり食った恐ろしい理由