フリマサイトにもデートアルバ募集⁉️

このユ氏の投稿に刺激されたのか、他にも同様のアルバイト募集の投稿が続いた。あるフリマサイトでは「日給7万ウォン(約8,000円)で、桜が満開する予定の10日午後2〜6時まで4時間お花見を一緒にしてくれるアルバイトさんを募集」という投稿が掲載された。こちらの投稿では「年齢とMBTI(性格診断のタイプ)を一緒に送ってほしい」という内容の文が掲示された。

また別のネット掲示板には「真剣にお花見デートのバイトをされる方」という求人の投稿がアップされた。投稿者は「クルマでのお迎えが可能。クルマのシフトレバーに手を乗せているので、その上に手を重ねてくれる程度のスキンシップをしてくれれば十分だ」としている。

ネット上に相次いで投稿されたお花見デートのアルバイト募集について、韓国のネチズンたちは「お花見を一緒にする人がいなければ志願してみたくなるほどの条件だ」「お花見を一緒にする人がいないと嘆くだけでなく新鮮で良さそうだ」等の反応を見せ興味を示している。一方で「花見のためにアルバイト募集まで投稿するなんて苦々しい」、「犯罪の可能性もあるので気をつけなければならない」という反応もあった。

パパ活や援交とは違う?

日本でこうした女性を対象としたデートのアルバイトというと、いわゆるパパ活や援交といった性的行為も伴うものがイメージされるが今回の韓国のお花見デートはどうも雰囲気が違う。もともと、タイパ重視の韓国では、ちょっとした隙間時間を利用したアルバイトや副業が盛ん。そのため、コミュニティサイトやバイト募集のアプリなどを通じて、アルバイトの求人をしたり、それらに応募するといったことが広く普及している。今回のお花見デート募集もそういった感覚の延長線上で投稿されたもののようだ。

ソウル中央部を東西に横切る漢江の中洲である汝矣島の桜まつりなどは大勢の人出が予想されるが、ひょっとしたらその中にはユ氏をはじめとした、ネットで募集したアルバイト女性と偽装デートする男性もいるかもしれない。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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