「夫不在の家」で男女の関係に…

もともと走ることが長年の習慣になっていたY太さんだけに、休日に外出することは不自然なことではなかった。「家を出るときの格好や走ること自体は以前と変わっていないので、今でも妻からは1ミリも浮気を疑われていないと思っています」。

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週末に2人で走るようになり、2カ月ほどたったある日、ランニングの途中で急にゲリラ豪雨に見舞われたことがあった。「ランニングを中断したものの雨はなかなかやみそうにない。そんなとき、彼女が『じつは主人は単身赴任で私は今ひとりで暮らしているんです。よかったらウチで雨宿りしていきませんか?』と誘ってくれたんです。一瞬迷ったものの、結局彼女の魅力に勝てず、その日から男女の関係になってしまいました」。

現在は、彼女の夫が不在の週末は必ず彼女の家まで走っていくようになるほど、すっかり不倫にはまっているY太さん。「彼女の自宅まで走っていって、一緒の時間を過ごし、また走って自宅に帰る。それだけでも十分だと思っていたが、最近ではもっと長い時間会っていたいと思うほど、彼女にのめり込んでいます。今年のGWは『ランニングの地方大会に出場する』と妻には告げ、彼女と朝まで一緒にいようと考えています」。

「プラトニックな関係」を求めてアプリを使い始めた女性

【CASE3】セカンドパートナーとして異性の相手がほしかった妻

「もう一度、恋愛っぽいことがしたいと思ってはじめた既婚者向けのマッチングアプリでしたが、ここまで夢中になるとは想像もしていませんでした」とため息をつくのはR奈さん(38歳)。美容系の仕事をしているR奈さんの夫は9歳年上の会社経営者で、2人の間には小学生の子どもがひとりいる。

R奈さんいわく「夫には以前からモラハラっぽいところがあり、いつも私の家事や育児にダメ出しをしてきます。収入も夫のほうがあるせいか、『それでよく勤まっているよな』と仕事への取り組み方まで非難されるんです。私の職場は年下の女性ばかりで話が合わず、休憩時間の会話といえば夫のグチと子どものことばかり。ひとりの女性として扱ってくれるような大人で異性の友人がほしかった」。

プラトニックな恋愛関係を求めて既婚者向けのマッチングアプリを利用したR奈さんが会うことにしたのは、同じ年の会社員の男性だった。「実際に会ってみたら、同世代ということもあって話が弾んで楽しかった。夫以外の男性と2人で会ってプライベートな会話をする機会も10年以上なかったので、とても新鮮でドキドキしました」。日常生活のなにげない出来事や職場の人間関係のことなど、「夫が聞いてくれないようなささいな話を、ダメ出しをせずに優しく聞いてもらえることでも癒やされました」。