開業資金や運転資金、当面の生活費を用意しよう

事業を始めるには、どんなお金が、どのくらい必要なのでしょうか。日本政策金融公庫総合研究所の「2022年度新規開業実態調査」によると、開業費用の中央値(データを大きさの順に並べた時の中央の値)は550万円、平均値(データの合計を個数で割った値)は1077万円となっています(図表4)。業種などでも異なりますが、開業までには500万円前後のお金が必要と言えそうです。

また、開業には開業資金や運転資金のほか、事業が波に乗るまでの生活を支えられるよう、まずは1年分の生活費を用意することも必要です。

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開業日までの準備活動に使ったお金は、「開業費」と呼ばれ、会計上、経費(事業活動に必要な費用)ではなく、「繰延資産」という「資産」になります。そして、毎年少しずつ「経費」として計上する「償却」ができるため、節税につながるメリットがあります。ただし、開業費にできないものもあるので注意が必要です。