今すぐ政治資金規正法の改正が必要だ

拙著『“歪んだ法”に壊される日本 事件・事故の裏側にある「闇」』(KADOKAWA)の冒頭で、私は次のように述べている。

法律は国民を代表する国会で作られる。細かい条文やその解釈は別として、その法律の基本的な内容とその運用を知るのは、国民にとって当然のことだ。「法律は専門ではないので」と逃げている場合ではない。

「仏作って魂入れず」という言葉のように、日本では、法に「魂」が入っていない。法のその根本にある精神や価値が主権者の国民に理解されず、実際の運用も認識されないものになってしまっている。「形」だけは整えられていても、その価値が共有されていない。

法律については「素人」でありながら、「ザル法の真ん中の大穴」という法の欠陥について自分なりに理解し、制度改正の必要性を感じ、国民の声の代弁者として、「専門家の御高説」と正面からわたり合った田村淳さん。国民に近い位置にいる人気タレントにそのような動きが拡がっていくことこそが法に「魂」を入れることにつながるのである。

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