「相手がよろこぶ写真」を撮る心構え

当たり前だけど自分がされて嫌なことはやめましょう。自分だったら顔のドアップを撮られたいですか? 恥ずかしい写真を撮られたいですか? 嫌でしょう? だったら相手にもしない。相手の表情や感情を読み取りましょう。

だけどドアップの写真も恥ずかしい写真も、撮影者によっては撮られてもいいのよ。だから写真は関係性なの。自分がその関係性を構築できてる自信がありますか? よく考えましょう。写真は考える仕事です。

幡野広志『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(ポプラ社)

被写体のための写真を撮りたいと思うなら、相手がよろこぶ写真にする。自分が相手のことが好きでドアップで撮って、相手がよろこぶと思ってドアップの写真を送っても相手はよろこばないよ。SNSのアイコンで自分の顔をドアップで使ってる人いないよね。自分のSNSのアイコンはどうですか? 誰のための写真なのか一度考えてみましょう。

撮影のストレスを感じつつも被写体の人は付き合ってくれているんだから感謝しかないですよ。駅のホームでカメラを持って怒鳴ってる人。マスコミのメディアスクラム。敬意がないから被写体との向き合い方としては最悪のお手本。ああいうことをしてはダメですからね。友達も恋人も子どもも撮影に協力してくれているんですからね。撮ってやってるんじゃないのよ、撮らせてもらってるの。社会にお邪魔しているの。だから感謝と敬意しかないんですよ。

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