売上高と営業利益で企業の将来性を確認する

では実際に『会社四季報』で見つけた企業を例に、投資を考えてみましょう。まずは、業績をチェックします。その中でも大事なのは売上高と営業利益がどういった状態にあるかです。売上高はその会社が商品やサービスを提供することで得た収入の総額です。営業利益は本業で稼いだ利益です。この2つがしっかり成長していなければ、企業としての将来性がありません。

コロナ禍のように特殊要因があった場合は、売上高や営業利益が落ち込んでも仕方のない面があります。そのような場合は、特殊要因が過ぎた後にしっかり復活しているかが大事になります。

3社の直近の売上高と営業利益の予想を見ると(図表1)、三洋貿易は今期の売上高は対前期比で+15.1%増収、また営業利益も今期は対前期比+22.2%増益と大きく伸び、来期に向けてはやや鈍化するものの継続して成長する見通しであることが分かります。

また、エッチ・ケー・エスは、売り上げの伸びが三洋貿易と比較してやや見劣りしますが、営業利益は今期+12.8%増益、また来期に向けて+16.7%増益と尻上がりに伸びる見通しです。

他方、RYODENについては、売上高は今期・来期共に若干の伸びがあるものの、営業利益は今期減益予想と少し業績面ではブレーキがかかっている状況で、三者三様です。業績面で比較すると、三洋貿易とエッチ・ケー・エスが比較的有望と言えるでしょう。

出典=東洋経済新報社『会社四季報』2023年4集秋号を基に作成
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