狭いLDKにはプロジェクター機能付き天井照明がおすすめ
最後になりましたが、子ども部屋を作るために、リビング機能をDKに移動しました。そのLDKについても少し触れたいと思います。お持ちのソファセットは、LDKには収まらないので、残念ですが処分しました。
また、キッチンに収納を増やしたいとのご要望から、パントリーとしてスチールラックを追加しています。そのほか、玄関側から出し入れできるリビング収納を置いて、お持ちのダイニングテーブルを沿わせています。このリビング収納は、食事時にダイニングテーブルの上に置いてあるものを移動する仮置き場にもなります(図表20)。
LDKの天井照明はプロジェクターTV機能付きのものにすれば、地デジTV(別途アプリが必要)やインターネットを壁に投影して見ることができます。狭い部屋ではTVを置く場所を省略できますし、アンテナジャックの位置にも左右されないのでおススメです(図表21)。
このプロジェクターTV機能付き天井照明はお値段が10万円程度しますので、予算がない場合はポータブルTVやレイアウトフリーTVなども検討してみてください(図表22)。
隣の部屋とをつなぐ扉から見た、模様替え前(図表23)と模様替え後(図表24)のLDKのようすです。
模様替えにかかった費用は引っ越し代より安い
Aさんのお宅では、ご提案した4プランのうち「いまは兄のパーソナルスペースの確保が最優先、妹のパーソナルスペースも問題なさそう」とのことで、最後にご提案させて頂いたパターン4を選択されました。兄が大学生、妹が中学生までは、この部屋割りで行きたいそうです。そして、パーソナルスペースを確保して1年たった今では、担任教師からの連絡もなく、元気に学校に通われているそうです。
今回の模様替えにかかった家具代金は、合計で約12万円ほどでした(図表25)。広い間取りの物件に転居する場合、引っ越し代や敷金・礼金、そして家賃の増額分などを考えると、模様替えよりもはるかに費用が必要となります。また、プランに使用した家具は、通販サイトなどで安価で手軽に購入できるものです。
お子様の成長にともない「間取りが狭くなった」と感じる期間は兄弟姉妹が中学生から高校生のあいだです。その期間を模様替えなど、住まいの工夫で乗り越えれば、大幅な住居費の節約にもなります。あなたもぜひ、ライススタイルの変化に合わせ、模様替えで住まいのアップグレードに挑戦してみてください。