突っ張り式間仕切りパネルを活用

パーソナルスペースの独立性を高めるには、可能な限り、子ども部屋の空間を間仕切る必要があります。そこで、市販の突っ張り式間仕切りパネルを使い、図表8のように、子ども部屋を独立性の高いパーソナルスペースに分けてみました。青点線の部分が兄のパーソナルスペース、赤点線の部分が妹のパーソナルスペースになっています。

【図表】子ども部屋を独立性の高いパーソナルスペースに分けてみた
筆者提供

布団はたたんでしまえば部屋を広く使える

就寝スペースも分けたため2段ベッドは使えません。そのため就寝は布団敷きになります。布団敷きは、布団の上げ下げが少々面倒ですが、布団をたたんでしまえば、それぞれのパーソナルスペースが広く使えるというメリットもあります(図表9、10参照)。

【図表】それぞれのパーソナルスペースが広く使える
筆者提供

このパターン2のレイアウトは、パーソナルスペースの独立性が高くなるため、異性の兄弟姉妹には向いています。しかし、妹のパーソナルスペースには窓がないため暗くなるほか、突っ張り間仕切りを畳などの柔らかい床に取り付けると、取り付けが少し不安定になりやすいなどのデメリットもあります。また突っ張り間仕切りが、天井の照明に緩衝する場合は、照明を小さくするなどの変更も考えなくてはいけません。そこで、兄妹双方とも、自然光の入る明るいパーソナルスペースにしたいとのAさんからのご要望を受け、さらに別の家具レイアウトも考えてみました。