私の激アツな最新の「推し」

私の激アツな最新の「推し」をご紹介しましょう。それは、海外の「ポッドキャスター」です。

ポッドキャスターとは、スマホやパソコンから視聴できる保存型の音声コンテンツ「ポッドキャスト」を配信している人物のことで、ポッドキャストではラジオを聴く感覚で気軽にさまざまなトークが聴けるのが特徴です。

ポッドキャストは、アメリカでは多くの人が通勤の車の中などで聴いて有益な情報収集に役立てたりと、絶大な人気を得ています。これもまたトレンドの先取りになるのかもしれませんが、海外のポッドキャストはこれから話題になる可能性を大いに秘めている音声配信コンテンツといえるでしょう。

ではなぜ、私が海外のポッドキャスターを推すのか。それは、まだ日本には入ってきていない有益な情報の宝庫だといえるからです。

たとえば、「レックス・フリードマン」という人物をご存じでしょうか。レックス・フリードマンは、AI研究やコンピューター科学にけているMITの研究者です。

ポッドキャスト上のインタビューをYouTubeチャンネルでも配信していて、何とその登録者数は約250万人を誇ります。そのYouTubeチャンネルには過去にイーロン・マスクも登場していて、当時はツイッターのCEOの後任と噂されていました。

日本ではあまり知られていませんが、アメリカではフリードマンのようなポッドキャスターが日々有益な情報を発信して支持されているのです。

写真=iStock.com/demaerre
※写真はイメージです

ひろゆき、成田悠輔を超越する発信力

もうひとり、私が推すポッドキャスターをご紹介しましょう。それは、「ジョー・ローガン」という人物です。ローガンは、アメリカのコメディアン兼プロレス解説者からポッドキャスターへと転身した人物であり、今世界でもっとも人気を誇るポッドキャスターです。

その歯に衣着せぬトークが売りで、彼の番組は毎月約2億回ダウンロードされるほど、世界中のリスナーに支持されています。「フォーブス」によれば、ローガンが2019年にポッドキャスト配信から得た広告収入は推定3000万ドル(約32億円)といわれており、これは世界的にもトップクラスの数字です。

そんなローガンに目をつけたのが、音楽ストリーミングサービス「Spotify」で、ローガンのポッドキャスト番組を独占配信するライセンス契約として同社がローガンに支払った契約金は、噂では1億ドル(120億円)以上といわれています。

現時点で、レックス・フリードマンやジョー・ローガンといったポッドキャスターは残念ながら、「日本ではそれほど知られていない超一流の人」であるというのが、私の感じているところです。

今の日本では、経済学者の成田悠輔さんや2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の創業者であるひろゆきさんが「時代の寵児」などともてはやされていますが、世界的にみればレックス・フリードマンやジョー・ローガンといったポッドキャスターの発信力には足元にも及ばないでしょう。日本国内での人気は盤石ですが。