時間あたりの売上が低い個人相手の事業

個人相手の事業では、接客なしではビジネスが成立しないため、時間あたりの売上が低くなります。労力をいくらかけても利益は薄いといった薄利多売ビジネスになりやすいので儲かりません。また、接客が中心になると労働集約型にもなってしまうため、ますます社員の労働環境が悪化します。個人相手の接客が必須な業界としてはアパレルやブライダル業界、介護・福祉が挙げられます。

介護・福祉以外は儲かりにくい業界かつ、利用者が減っている衰退業界なのでブラック化が進んでいます。このような業界では、毎年同じことをしているだけでは売上や利益が減っていく状況に陥っています。

これらの業界はすでにブラック業界と知れわたっているので、常に人手不足です。必然的に1人当たりの仕事量が増え、ますますブラック化するという負の連鎖に陥っています。

狙い目なホワイト業界は、その逆です。利益率が高いために価格競争も勃発せず、大規模設備や高度な知識等を軸に法人を相手にしたビジネスモデルであるため、誰もがホワイト業界だと認識しています。

もちろん、業界だけで括れない例外的な会社はたくさんありますが、業界選びの参考にしていただければと思います。

写真=iStock.com/Rabizo
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7個以上当てはまるなら直ちに転職すべきブラック企業の特徴

ブラック企業に勤め続けることは、肉体的にも精神的にも大きなダメージを負います。もしあなたが、次の特徴に7個以上当てはまる会社に現在勤めている場合は、直ちに転職することをおススメします。そのままでは心身の健康を害します。

ブラック企業の代表的な特徴を10個、並べます。求人票や口コミサイトでもチェックしてみてください。

1.長時間労働(月の残業時間は45時間まで! 例外はあっても法定基準は覚えよう!)
2.休日や有給休暇が少ない(業界によっては年間休日100日切る! 多い業界は120日以上! 1カ月分も違う!)
3.週休2日制(「完全週休2日制」と書いてないと、月の土曜日ほぼ出勤!)
4.給料が最低賃金以下(月の労働時間である160時間で月給を割ってみよう! アルバイトのほうが稼げるぞ!)
5.残業代なし(れっきとした法律違反! 残業代は残業時間1分から支給対象!)
6.固定残業代&裁量労働制(どちらも正当な残業代が消滅するうえ、無限に働かされる!)
7.やたらと情熱的なアピール(「夢」「やりがい」「絆」といった甘言しかアピールできない会社だぞ!)
8.やたらとアットホームをアピール(社長が絶対君主な昭和の家長制だぞ!)
9.ずっと求人募集している(離職率が高過ぎて求人をなくせない!)
10.口コミサイトで大炎上(ネガティブな意見が集まりやすいネットでも、生々しい情報はだいたい合っている!)

もしこれらのことが1つでも当てはまるのなら警戒しましょう。