ライフプランでお金の不安を可視化する
みなさんは、ライフプランを立てたことがありますか?
ライフプランとは、何歳までにどんなライフイベントがあるのか、それぞれいくらかかるのかなども含めて具体的に考える人生設計のことです。
主なライフイベントには、就職、結婚、出産・育児、マイホーム購入、老後などがあります。
ライフプラン表は、収入、毎月の生活費、貯蓄、子どもの人数と教育費、マイホーム費用、老後資金など、数字のオンパレード。
数字が苦手な人は、強い抵抗感を覚えやすいでしょう。
また、マネー回避傾向がある人は、将来のことを考えると不安になるため、ライフプランを立てること自体を避けようとします。
若い世代の人は、10年、20年、30年先を想像しづらいケースもあり、必要性を感じながらも、なかなか作るのが大変なものです。
そのため、ライフプランを自分で作る人はそう多くありません。
このライフプランは、ぼんやりとしたお金の不安が可視化されるメリットがあります。
一方、人生は何が起こるか分からないし、何歳まで生きられるかも分かりません。
ライフプランは必要ですが、不確実な将来に対して緻密な計画を立てると、「その通りに実行しなければならない」と自分を縛りつけてしまいかねません。
せっかくの楽しい未来のための計画が、ストレスを引き起こしてしまっては、本末転倒ですよね。
ライフプランは3点だけ押さえればざっくりでいい
そこで私がおすすめしているのが、最低限のざっくりライフプランの作成です。
数字は次の3点だけ押さえるようにしています。
■人生3大支出「住宅資金」「教育資金」「老後資金」を知る
■毎月の支出を知る
■現在の資産状況を知る
あとは、自分が実現したい未来を2~3パターン考えて、楽しい妄想をしてもらいます。
70歳になったら、生まれ故郷に戻ってのんびり過ごすとか、東南アジアに移住するとか、一生現役で働くとか、やってみたいことを妄想してもらうのです。
そのうえで、毎月いくらまでなら投資にお金を使えるか、何歳くらいまで働くか、少しずつ現実的なことを考えていきます。
ここまでできたら、お金に関して、「1年後にどういう状態になりたいか」を明確にします。
そしてそれを実現するためには、6カ月後、3カ月後はどういう状態になっていればよいか考えていくのです。
ざっくりライフプランのメリットは、自分で簡単にできることと、近い将来のことを具体的に考えるため、実現可能性が高いということです。
自分の価値観に合った明るい未来をイメージしながら、折にふれてざっくりライフプランを見直していく。
そうすることで、無理なく自分の求める未来が現実に近づいていくのです。